かばさわ洋平議員の一般質問



2015.9.25

写真 日本共産党千葉市議会議員団のかばさわ洋平です。通告に従い一般質問を行います。

1.小中学校エアコン設置について
 はじめは教育環境の整備、小中学校普通教室へのエアコン設置についてです。6月の議会質問に続き取り上げる理由はただひとつです。これ以上小中学校エアコン設置計画策定を先延ばしすべきではないという想いからです。今年はひときわ猛暑であり、7月の最高気温が真夏日である30度以上という日がなんと19日もあり、8月も連日猛暑のなか、ついに8月7日には千葉市観測史上初の38.5度を観測するなど、昔とは違う温暖化の現実を子ども達や市民の皆さんも肌身にしみて感じているところではないでしょうか。
 実際のところ昔とどう暑さが違うのか。気象庁が2010年に全国15地点で調べた結果では、最高気温が35度以上の年間日数は、最近30年間の1.7倍にものぼるとして地球温暖化の影響を指摘しています。私も千葉市はどうなのかと、千葉市の30度以上の真夏日日数平均を10年スパンで調べてみました。1970年代は平均35日、1980年代は30日だったのが、1990年代になると、43日に増え、さらには2000年代には48日、そして、2010年に入ると格段に真夏日の日数が増えました。今年は2015年ですので、5年間の平均真夏日日数はなんと55日です。1980年代に比べたら真夏日の日数はおよそ1.8倍まで増えています。
 グラフをみて頂いてもわかる通り、右肩上がりで真夏日の日数が増えていることがわかるかと思います。この現実をみると温暖化の進行は2010年代後半、2020年代はさらに真夏日が増えていくのは明らかではないでしょうか。つまり、千葉市だけ、このままエアコン設置なしで済むということは絶対にあり得ないわけですから、設置するのであれば一刻も早く設置計画を策定することが求められます。
 私は7月に千葉市の小学校を視察しました。その日は33度を観測する暑い日でありました。階をあがるほどに上がる気温、1階の教室では31度でしたが、4階の教室では32度でした。さすがに窓全開、扇風機稼働していましたが、率直に感じたのが何時間もいるとなると相当体力の消耗が激しいという状況で、教室が文字どおりの過酷な居場所だということです。授業参観などに行っても、親御さんが「暑くて教室に入れない」と言っている状況もよく耳にしますが、子ども達はこうした親が耐えられないと言う状況で必死に勉強しているのです。先日ある子どもは「汗でプリントが濡れてまともに回答できなかった」と。また先日ある親御さんから「湿度も、気温も上がってきた6月下旬から、夏休みに入るまで毎日のように授業を途中で休んで保健室へ行き、帰りは車で御迎えしていました。保健の先生によると暑さに弱いお子さんは全校で何人かいるとのことでした。一刻も早く他市のようにエアコンをつけてほしい」と切実な思いが寄せられました。学校エアコン設置しないことで子ども達が健康を害する、そして暑さに弱い子どもが学習に参加できないという実態は、いわば学習権の侵害である言えるわけです。そこで伺います。
 1つは、千葉市として重要な政策課題であり、設置を求める市民世論が高まる状況、そして暑さが深刻さを増すという状況下で、市長は30度を超える教室を一度でも視察したことがありますか?もしあればその時、どう感じられましたか?
 2つに、6月議会で答弁があったように6月から市内小中学校の気温調査をスタートするということでした。市内学校温度調査において、文科省による学校環境衛生基準のマニュアルで書かれてる「最も学習に望ましい条件は夏期で25度〜28度で程度である」とあることに基づき、28度以上観測した日数をお示しください。
 3つに、市民からのお問い合わせで多い「教室で暑さのため倒れた」「暑い教室で子どもが健康を害して保健室へいく、または早退をする」こうした子どもが多いように感じます。こうした暑さのために健康を害してる子どもがいることについて、どのように受け止めていますか。また、保健室を内科的訴えで利用した人数、病気欠席の人数を昨年の9月から今年の7月まで何人いるか月別でお示しください。
 4つに、先日の教育未来常任委員会で陳述人から意見で、ある学校で「暑くて大変な時にはエアコンのある図書室で一時的に勉強させている」という報告もありました。現場でやむなく危険な状況の中で判断だと思いますが、こうしたエアコン設置なき教室からエアコン設置してある教室へ移動して学習している状況を千葉市は把握してますか。またこうした子ども達の健康を配慮した現場、こうした状況に追い込んでることをどう受け止めるか。
 5つに、音楽室と特別支援教室へのエアコン設置へ10億円の予算で進めていくということでしたが、残りの普通教室への設置にかかる費用を国の補助金額含めて、導入経費、光熱費など経費別に詳細にお示しください。また、仮に小学校を低学年・高学年をわけて2年で、中学校を1年で設置する場合の単年度設置予算もお示しください。
 6つに、教育未来委員会の委員として7月に視察をした名古屋市は、小中学校の全教室が6,230教室ということで千葉市の倍以上の教室数を3年で整備したということです。27年度予算ですが、エアコン設置に約56億円、老朽化校舎対策予算に約19億円、トイレ洋式化対策に約4000万という予算をつけて、エアコン設置、老朽化校舎改善、トイレ洋式化を同時進行で進めているのが実態です。千葉市のようにエアコン設置だけ切り離す議論は他政令市の設置自治体と比較しても明らかに異様です。エアコンだけ切り離すことなく同時に予算をつけてエアコン整備を進めるべきではないですか。

2.子どもルームについて
 共働き家庭が拡がるなかで、学童期の子どもの保育を必要とする社会的ニーズが広がっています。少子化と言われながらも非正規雇用が広がる社会環境において、共働きでないと生活を維持できないなどという子育て世代も増えて、子どもルームに頼らざるを得ない、また同時に子どもルームに期待する方が増えているのが実態です。こうした中で4月から「子ども子育て支援制度」により、学童保育の国の制度と、市長村の施策が大きく変わりました。学童保育にはこれまで統一した基準がありませんでしたが、国の省令で基準が定められ、各自治体が条例をつくって学童保育の実施主体として事業計画を立て整備することになりました。学童保育運営にあたっての千葉市の責任は重くなり、より主体性をもって整備・運営していくことが求められます。
 千葉市は平成27年度から子どもルームの対象を小学4年生まで拡充して、来年は5年、再来年は6年生まで拡充をしていく予定です。このいわゆる高学年ルームの運営において、保護者や現場から見切り発車的な運用で混乱や困惑の声が次々と寄せられています。
 私はこの間、我が党の中村きみえ市議と共に、市内の小学校のルームを10数か所現地視察しました。とりわけ高学年ルーム運営において保育場所、おやつ提供、エアコン有無などの環境、または指導員等の待遇問題など改善が必要だと感じました。
 まず大きな問題として、高学年ルームはマザールームのような整備された専用施設がないため、学校の空き教室を利用していることです。学校によって違いますが、普通教室、家庭科室、図工室、多目的教室等の空き教室で運用している状況です。保護者から、「テーブルが調理台の家庭科室で開閉式のテーブルに指を挟むと骨が折れてしまうので注意してほしいと言われた」「図工室の背もたれもない角がとがったイスでは不安定で危険だし休まらなくてかわいそう」「エアコンがないなか、4月の夕方はとにかく寒かった。暖房環境が必要」「9月までの夏場がとにかく心配。9月の猛暑日は図書室など使えるのか不明」「教室だからおやつ禁止で子ども達からお腹がすいて辛い」など、不満や改善を求める切実な市民の声が私にも多くよせられています。
 千葉市は学校の普通教室にエアコンがないので、実際視察したときも子ども達は汗だくで指導員含めた健康状況が心配になりました。夏休みは一時的にエアコンのある図書室での保育ということでしたが、やはり図書室は本を読むところであり、横になってゆっくりできない、あるルームでは図書室にある本にさわってはいけないなど制約もあるというなかで、満足な保育環境でないことも明らかでした。子ども達もせっかく慣れた環境を、おもちゃなどの荷物を運んで教室を行ったり来たりしなければならず、本当に運用上の苦労も大変であり、何よりも子ども達も落ち着けず、振り回されてる感じが否めません。今日は図書室あいてないから図工室など、子ども達は道具ではありません。そもそも教室にエアコンが設置されている自治体では起こり得ない問題なのです。問題が山積するなか、千葉市としては実態把握と保護者の声や現場の声にしっかりと耳を傾け計画をつくっていくことが必要です。そこで伺います。
 1つに、子どもルーム利用者は23年度6413名から27年度には8,119名に。1,706名も5年で増加してます。待機児童数も23年度から79名から364名と8倍に増えてます。今後も少子化という社会でありながらも子どもルーム利用者増加は明らかです。安上がりな専用区画と言えない間借り環境ではなく、待機児童がおり、今後も子どもルーム利用者が増える見込みがある学校に、計画的に高学年ルームを増設していくべきではないか。
 2つに、角イスなどがある家庭科室や図工室など環境で保育することが子ども達にとって適切な環境であると考えますか?
 3つに、低学年ルームは支給されているおやつですが、高学年ルームでは夏休み中は持ち込み可という措置はあったものの、通常期間としては提供なしということです。給食を13時に食べて御迎えが19時であれば6時間何も食べられない状況です。厚労省が定めた運営指針では「発達過程にある子どもの成長に合わせて、放課後の時間帯に必要とされる栄養面や活力面を考慮しておやつを適切に提供する」とあります。運営指針を逸脱してる状況を早急に改善すべきではないですか。
 4つに、ルームを視察すると指導員不足のルームが複数ありました。半年以上募集しているのに補充されないと。その根底にあるのは、指導員の待遇の悪さです。日本共産党千葉市議団は議会でこの間、何度も待遇改善を求めてきましたが、その度に「他政令市に比べ一定の水準にあることから、今後の賃金水準を注視する」との答弁を繰り返しています。注視して何もしないから指導員不足が加速してるのではないですか。

<2回目>

エアコンについて
 先ほどの答弁では6月〜7月の教室温度調査において、28度を超える日が15日あります。やはり自宅にエアコンがあり、市役所などの公共施設、保育所、幼稚園、高校、商業施設など、いまやどこでも厚労省による建築物環境衛生管理基準による温度28度以下ですが、小中学校の教室だけは例外としてはならないと強く思うわけです。
 そして、こうした基準を無視し放置した結果、答弁で内科的症状での保健室利用者数が夏場に多いことに繋がっているわけです。月別平均でみると9,238名になりますが、平均利用者数を上回る月が、5月、6月、7月、9月、1月、2月です。
 1月、2月の冬場は当然、インフルエンザが流行する時期ですから、それを除くと気温30度を超える日がある月となる、5月、6月、7月、9月における保健室利用者数が多いことが明白です。当然全て、暑さだけの要因ではないと思いますが、現場の先生から常々お聞きしたこととして、「急に暑くなる5月と夏休みにエアコン環境に慣れた子どもが9月の30度近い気温状況で体調を崩すことが多い」と。またある養護の先生は「エコアンさえあればね」と、暑さで保健室に通い御迎えをする保護者に語っていました。そこで伺います。
 ミストシャワーや扇風機、こまめな水分補給という対策をしながらも、30度近いまたは30度を超える教室で健康を害す子ども達が増えている実態が浮き彫りになっています。千葉市はいつまでこうした実態を放置するつもりですか。
 日本共産党千葉市議団が年1回実施をしている市民要求アンケートにおいて、普通教室へのエアコン設置の賛否を問いました。8月末時点で約1,600通のアンケート返信があり、そのなかで市民の皆さんは率直な意見として多かったのが「昔と暑さが違う。早く設置をすべきだ」「子どもが夏場、勉強に集中できないと言っている」「市庁舎に多額な税金かける前に学校にエアコン設置を」このような意見が多数寄せられています。
 エアコン設置についてアンケート結果は「賛成」は1,092名で70.1%、「反対」は173名の11.1%、「どちらとも言えない」は292名で18.8%という結果です。設置反対が1割、設置賛成が7割と圧倒的にエアコン設置を求める世論が示されています。
 設置を求める市民世論、複数年にわたる請願には2万人近い署名が添えられています。度重なる運動を展開するなか、なぜ千葉市は先送りになるのか。市民の疑問や憤りは高まるばかりです。ここにやはり予算編成権をもつ市長のエアコン設置における見解を質しておきたいと思います。人間とは日々変わるものでありますから、過去の発言を取り上げるのもいかがなものかと思いましたが、現場にも視察にいかないなど現状をみると市長の想いが率直にどうなのか疑問があるからです。
 市長は2015年5月にこのように学校エアコン設置に関してこう述べてます。「『エアコン設置してあげればいいじゃない』というご意見を頂くのですが、費用は皆さんの税金であって私たちのポケットマネーではありません。導入費用70億円分、他の施策が実施できなくなりますので、重い判断です。私はエアコン設置すれば評判が良くなるので責任抜きにすれば導入した方が良い側です」と。また、2011年8月にツイッターで、学校エコアン問題について市民の皆さんと議論されており、私も当時一市民として興味深く拝見しましたが、市長はツイッターでこう堂々と持論を展開されました。「教育現場にエアコンという意見がありますが、その予算があるのであれば、電子黒板など教育環境進化への投資も検討すべきです。夏休みがあるのでエアコンを使うのは年にそれほど多くありません」と。
 なかなか千葉市の学校エアコン問題が進展しない根底にあるのは、市長がそもそもエアコン設置に否定的であったということが影響しているのではないかと思わざるを得ません。他の設置自治体では、これ以上今の暑さ環境で子ども達に学ばせるのは健康や命に関わると老朽化対策、トイレ改修と同時にエアコン設置をしています。エアコン設置を進めた政令市のさいたま市、川崎市、京都市、大阪市、堺市、相模原市では市長のマニュフェストや市長のトップダウンです。堺市は大型開発予算を見直してエアコン設置を進めました。つまり、ここで強調したいのは本来子ども達の命と健康に関わる大事な問題が首長の考えで格差がうまれてしまってはいけないと私は考えます。そこで伺います。
 2011年当時と現状では、当然情勢変化などもあり、市長の考え方も変わってきていると思いますが、現時点では教育環境整備に関して普通教室へのエアコン設置の必要性は感じていますか。
 市長はしきりに学校エアコン設置では限られた財源論を振りかざすわけですが、エアコン設置がない政令市6市を含めた全政令市20市におけるH27年度一般会計に占める教育予算を小中学生一人あたりの額で比較してみますと、千葉市は残念ながらワースト2という状況です。また、千葉市が実施した「市民1万人まちづくりアンケート」の定住意向調査において、千葉市に住み続けたい理由という設問があります。そこでは「医療・福祉充実しているから」「防災・治安の面で安心だから」など17項目中、「教育が充実しているから」という回答はわずか1.8%で最下位評価となっています。学校施設面だけではなく、教育全般にわたり市民からの教育充実満足度が大変低くなっているのがみてとれます。
 一方で平成27年度予算において、千葉市は千葉駅西口開発はじめ、蘇我特定事業など7事業の大型開発に21億円投じ、5年間でみると大型開発に市民の大事な税金を227億円投入してきました。開発繰り返し借金を増やしてきた千葉市。いま必要なのは市民の願いに寄り添い、未来ある子ども達の為に学ぶ環境を整備することではないでしょうか。これは政治の行政の責任なんです。私は声を大にしてこう言いたい。開発より教育へと。仮に一時的であったとしても必要な事業に重点配分する、一般会計に占める教育予算配分の見直しが当然議論として必要です。改めて市長に伺います。
 どうかこれ以上、子ども達の健康を害している実態を放置しないでいただきたい。決断が遅れれば遅れるほど被害が拡大します。もう待ったなしです。まずは市民や子ども、教育現場関係者からの声に真摯に耳を傾けてください。そして市民が願う必要な事業にこそ大事な税金を使うよう予算編成を見直し、老朽化校舎改善計画と共に普通教室のエアコン設置計画の策定進めるべきではありませんか。

子どもルームについて
 先ほどの答弁では、おやつ提供に関して学校教育への配慮から提供しないとの答弁には驚きました。厚労省の指針を無視していることも問題ですが、子どもの健全育成より学校施設を優先するという千葉市の姿勢は絶対に許されません。実は、おやつを提供されてないのは高学年生だけではありません。千葉市は現在、3年生の低学年なのに、利用者増の影響もあり高学年ルームで保育されている子どもが123名もおります。同じ3年生なのに、ある子はエアコンの効いて快適な、おやつも提供される、おもちゃも豊富にある低学年マザールームで保育されている。一方で同じ3年生なのに、高学年ルームで保育されているため、おやつなし、エアコンなし、間借り教室でということで子ども達の保育環境格差が如実に表れており保護者はじめ改善を求める声が寄せられています。これは子ども同士の関係ケンカやいじめの要因となること、または保護者間でも、対立や軋轢がうまれているのが実態です。そこで伺います。
 1つに、同じ保育料を払っているのに、あまりに格差のある保育環境です。いくら保護者に説明して納得したからとは言え、学校での保育を希望している保護者は仕方なく受入るしかないわけです。質の低下した保育環境に追いやっていることについて千葉市はこの実態をどう受け止め、どう改善をはかりますか。
 国としても「子ども子育て支援制度」において、子どもルーム支援を掲げております。具体的には放課後児童クラブ関係予算が対前年費191億円増の575億円計上して、量的拡大、質の改善を図ろうとしています。
 そこで重要なのは、千葉市としてこうした国の支援交付金等を活用してきたのか、または活用して改善を図ろうと努力しているのかが問われているのです。例えば小学校の空き教室改修等して子どもルームを新設する場合に設備の整備・修繕・備品購入など補助を行う事業に7億円計上され、千葉市としても一部補助が受けられるかと思います。そこで伺います
 本来は高学年ルームをつくるべきだと考えますが、土地や施設的な問題で学校の空き教室を利用するしかない場合もあると思います。こうした学校空き教室を利用するなら、エアコン設置をするべきです。国の支援交付金を活用しエアコン設置の改善を進める場合、1教室の千葉市負担はいくらになるのか。すぐにでも設置を進めるべきではないか。
 先日ある男性指導員とお話した時には「普通にフルタイムで勤務して手取りが12万円程度。とても家族を養っていけない。子ども達が好きでやりがいある仕事で続けたいが、待遇的な面で来年退職することになった」と切実に語られました。また他の指導員からは「何十年働いても給料が変わらない。これではモチベーションも上がらない、指導員が定着しない」と。今後受け皿施設をつくっても指導員が不足して、保育をできないという悪循環を断ち切るために早急な手立てが必要です。国も質の改善として「放課後児童クラブ開所時間延長支援事業」として、学校・家庭との連絡業務を従事する者を配置する場合に非常勤職員1名分の職員改善経費を上乗せする制度もあります。そこで伺います。
 千葉市はこうした質の改善事業交付金を利用しているのかどうか。また、積極的に国の支援制度を利用して、一刻も早く指導員の待遇改善を図るべきです。経験給など導入すべきです。お答えください

<3回目>

 先日ですね、ある保護者から「マザールームで保育される3年生は月1回の誕生会でケーキが食べられた。しかし高学年ルームに追いやられたうちの子どもは飴玉1個だけだった。もう行きたくないと泣いて帰ってきた」と切実な実態をお聞きしました。ここまで来ると一体何のための子どもルームなのかと憤りを覚えます。子どもの精神状態まで追いつめているこの現状を千葉市はこれ以上放置しないで頂きたいと思います。
 また夏休み中でもエアコンのある図書室を使うために、エアコンのない部屋で保育せざるをえない実態もありました。子ども達は道具ではありませんよ。私たちの未来です。どうかしっかり保護者の要望に、子どもの声にも耳を傾け本来の子ども為の学童保育へと環境改善をはかることを強く求めておきます。

エアコンについてです。
 子ども達は声を上げられないと言われるなか、先日開かれた子ども議会では子ども達から自らエアコン設置を求める意見が述べられました。市長は冷たく老朽化校舎が先と答弁していましたが、そもそも子ども達が財政を悪化させたわけではありません。なぜ子どもの声に耳を傾け改善する努力をしないのか。エアコン設置賛成世論は7割、一方で本庁舎整備には否定的意見も7割。本庁舎整備よりエアコンが先だという市民が思うのも無理ありません。市民世論にそっぽ向いた千葉市政をこれ以上続けてはいけません。
 このエアコンの問題は千葉市市政の民主主義や本来の住民地方自治が問われています。

 この間、現場の先生など様々対話を重ねてきました。一番私がかわいそうだなと感じたのが次の言葉です。「いまの市長が変わらないとエアコン設置は進まない」と語っていたことです。現場が気づいても、諦めて子ども達と過酷な毎日を図書室に避難して過ごしている。本当に現場で働く先生の苦悩を思うと私は悔しくてなりません。しかし私たちは、変えられると信じています。二元代表制の議員が今こそ市政のあるべき姿を示し、市民に寄り添う政治を取り戻す時です。私は諦めません。何度でも改善を求めるよう声を上げ続けます。市民の皆さんと共に。子ども達の為に。強い決意を語って私の一般質問を終わります。