かばさわ洋平議員の一般質問への答弁(要旨)



2016.3.10

1.18才選挙権について
【選挙管理委員会事務局長答弁】
 直近の国政選挙における千葉市有権者の年代別投票率についてですが、平成26年12月16日執行の衆議院選挙で6投票区の抽出ですが、年代別投票率は、 20代は33.60%、30代は39.61%、40代は46.57%、50代は56.34%、60代は64.52%、70代は61.98%となっております。また、20代前半の投票率は、34.54%となっております。
 これまで模擬選挙を実施した小学校数ですが、本年度も含め市内112校中44校となっております。本年度の実施状況ですが、本年度は30校からの応募があり、16校で実施しました。

【教育次長答弁】
 学校現場への政治活動についての指導ですが、両市立高校では、生徒の政治活動について、文部科学省の通知に基づき、副教材を活用した授業を行うなど、適切な指導を行うこととしております。また、学校外での政治活動については、基本的には、家庭の理解の下、生徒が自ら判断し、行うものですが、学業や生活に支障があると認められる場合などには、教育目的の達成等の観点から、各学校長が、必要かつ合理的な範囲内で制約することがあり得ると考えます。
 このような認識を踏まえ、現在のところは、教育委員会では、学校外の政治活動を届出制にすることは、考えておりません。

<2回目以降>
【教育次長答弁】

 これまでも、市立高校では、生徒の興味・関心を高めるために、地域課題をテーマとした模擬市長選挙や新聞各紙の多様な意見を活用した社会問題に関する授業などを実施しており、今後も、文部科学省の通知に基づき、副教材を活用した授業を実施することなど、適切に指導して参ります。

 選挙管理委員会による模擬選挙に加え、各学校では、社会科の授業や生徒会選挙の実施を通して、選挙の意味や重要性、仕組みについて扱っております。
 こうした取り組みの中で、今後も選挙管理委員会作成の、「模擬選挙マニュアル」等の資料を有効に活用し、主権者意識を醸成するため必要に応じて体験的な学習の場を設けるよう指導して参ります。

【選挙管理委員会事務局長答弁】
 今年度実施した小学校16校と中学校1校では、千葉県弁護士会の全面的な支援のもと、述べ70人の弁護士がボランティアで協力いただきました。
 市内には、小学校が112校、中学校が55校あり、弁護士の確保や職員の対応ができないことから、全ての学校で模擬選挙を実施することは、難しいものと考えております。

 18歳選挙権施行に向けた啓発の一環として、参議院選挙では、淑徳大学のキャンパス内に、学校周辺の有権者も利用できる中央区の臨時期日前投票所を2日間限定で設置する予定としております。

 6区全ての共通投票所を設置するには、区毎の投票スペースの確保、2重投票を防止するための全投票所のオンライン化の経費、投票管理者や立会人などの人員確保などの課題があることから、今後、法律案の内容を精査すると共に、他市の導入事例等を研究して参ります。

 商業施設に期日前投票所を設置していない花見川、若葉、緑の3区につきましては、ご協力いただける商業施設で、現在の期日前投票所と比べ、利便性などが向上する場合、移設に向けて協議を進めたいと考えております。

2.がん検診事業について
【保健福祉局長答弁】

 平成26年度がん検診の受診者数と受診率ですが、「5大がん」と言われている胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がんをあわせて、受診者数は29万2,171人、受診率は26.9%でした。また、「健やか未来都市ちばプラン」における受診率の目標値は、職域によるがん検診を加えて50%となっております。
 本件についての措置についてですが、当時、受診者の家族から相談があった時点で、直ちに家族とともに当該医療機関からも受診時の状況や経緯について、聞き取りを開始いたしました。
 本件に関する見解についてですが、特に変わりはありませんが、本市としては、肺がん検診における二重読影を義務付けるなど、がん検診の制度面の充実を図り、検診精度の向上に向けて必要な対応を講じてきております。

<2回目以降>
【保健福祉局次長答弁】

 事実関係の確認などを行い、事故調査特別委員会の開催準備を行いましたが、警察による捜査が始まったため、開催には至りませんでした。

 既に当事者間で、医療ADRにより和解されており、また、必要な措置を講じているため、事故調査特別委員会を設置する必要がないと判断しました。

 既に和解されており、本件の詳細について、この場でお答えすることは控えさせていただきます。

 本市では、より精度の高い検診を行うために、平成20年度から、肺がん検診票の胸部エックス線フィルム読影結果の記入欄を改善し、医師2名がそれぞれ読影結果と医師名を直接検診票の記載することとしております。
 加えて、千葉市医師会や検診実施機関と協力し、定期的に、がん検診精度管理委員会を開催し、検診実施状況の分析や、検診にあたっての留意事項などの検討を行い、各施設に周知しております。
 そのほか、検診実施機関の読影技術の向上を図るため、定期的に研修会を開催するなど、がん検診の精度向上に努めております。

 胃内視鏡検査の実施につきましては、改定された厚生労働省の指針の基づき、医師会と検討を進めて参ります。

 NPO法人J・POSH(ジェイポッシュ)が行う10月の第3日曜日における乳がん検査については、今年度は市内3ヶ所の医療機関で実施しておりました。今後は、この情報を市民に周知して参ります。
 また、乳がん検診などの土曜開催や、子どもの見守りについては、10月に限らず実施しておりますが、今後も更なる受診率の向上に向けて、受診環境の整備に努めて参ります。

3.誉田駅前線及び駅前広場について
【建設局長答弁】

 総事業費及び事業費ベースの進捗状況ですが、総事業費は約43億円で、進捗状況は平成27年度末で約14%となる見込みです。
 完成予定見込みですが、現在の事業認可は、平成28年度となっておりますが、期間内の事業完了が困難であることから、事業認可期間を延伸することとしております。今後は、出来る限り早期完成に向け努力して参ります。
 バスロータリー整備計画が、高齢者の利便性低下にならないかとのことですが、現在の南口駅前広場では、面積が狭く十分な機能確保が出来ないことから、大網街道を挟んだ反対側に新たなバスロータリーを整備する計画としております。そこで、誉田駅の改札口と直結するペデストリアンデッキを整備するとともに、エレベーターを設置するなど、高齢者が安心して安全に通行できる歩行空間を整備して参ります。
 雨天などなどの対策についてですが、雨天時に傘をささずに公共交通機関相互の乗り換えが出来るよう、ペデストリアンデッキやバスロータリーに屋根を設置して参ります。
 渋滞のシミュレーションについてですが、大網街道を跨ぐペデストリアンデッキを整備することで、歩行者と車両の動線が分離されるほか、交差点に右折レーンを設置することで、交通の円滑化が図られ、交差点のシミュレーションにおいても、渋滞が改善される結果となっております。

<2回目以降>
【建設局長答弁】

 用地取得にあたりましては、歩行空間の連続性を確保するため、極力、土気側の用地取得に勤めてまいります。今後も取得済用地には暫定の舗装をすることで、歩行者の安全を確保して参ります。

 誉田駅から鎌取方面の約100m区間で、現状約7mの道路幅員を9.75mから12.75mに拡幅いたします。また、歩道の確保ですが、現状は約80cmの路側帯がありますが、鎌取方面に向かって、左側に、幅員2.5mの片側歩道を整備する計画となっております。