かばさわ洋平議員の一般質問への答弁(要旨)



2016.9.26

1.エアコン設置、トイレ改修について
【教育次長答弁】

 小中学校トイレの洋式化率については、80%を目的に改修を進めております。
 次に、今年度のトイレ改修についてですが、平成28年度は約3億7千万円で、5校の改修を予定しております。
 また、来年度の改修予定については、緊急性や老朽化の度合いの観点から現在精査中であります。
 小中特別支援学校における多目的トイレの設置数と設置率についてですが、校舎については、170校中95校で、設置率約56%、屋内運動場については、14校で8%となっております。
 学校衛生基準を上回っている現状をどのように受け止めているのか、子ども達を適切な環境で学べるようにすべきと考えないのかについてですが、教室の気温が30度を超えた日が、今年度は17日あり、文部科学省が定めた「学校環境衛生基準」を上回る状況があったことは承知しており、児童生徒の健康管理には、十分な配慮が必要だと認識しております。各学校においては、教室の日当たりや風通しの状況など、学習環境に十分留意するとともに、丁寧な健康観察の実施や、適度な休憩、こまめな水分補給を通して、児童生徒の健康維持に努めてまいります。
 エアコンについては、窓を閉め切りにして活動する音楽室のほか、特別支援学級や特別支援学校への設置を進めてまいります。
 請願の結果をどう受け止めるかについてですが、議会の総意であり、重く受け止めております。また、今後、審議会において審議を行うに際して、あらかじめ学校現場の声を十分に聴くことが必要と考えております。
 市長の夏場の学校現場視察についてですが、夏場の学校現場への視察は特に行っておりませんが、夏の暑い時期の業務として学校を訪れる機会もございません。

<2回目>

 多目的トイレについては、必要とする児童・生徒の入学に際し、その児童・生徒の状況にあわせ整備しているほか、大規模改修やトイレ改修の際にも、校舎に1か所整備しており、児童・生徒の学校生活に支障が生じないよう配慮しております。
 トイレ改修の期間が長期にわたることから、本市においても、学校からの要望の多い小学校低学年が使用するトイレを中心に、便器のみを交換する簡易な手法により洋式化を進めております。
 今後も、児童・生徒が利用しやすいトイレとなるよう、簡易な手法も含め、トイレ環境の早期改善に努めてまいります。
 エアコンの設置と学習効果との関連については、客観的把握は難しいものと考えておりますが、今後、他市の状況等を調査し、その把握に努めてまいります。
 各学校においては、丁寧に健康観察の実施や、適度な休憩、こまめな水分補給により、児童生徒の健康の維持に努めております。
 また、体温調節が難しいなどの配慮を要する児童生徒については、今後とも、その症状や緊急性に応じて、エアコン設置等も含め、個々に対応してまいります。
 保健室には、頭痛、腹痛、発熱、悪心、けがなどを主訴とする児童生徒が来室しますが、対応した養護教諭の聞き取りでは、その原因は、暑さ疲れ、寝不足の他に、精神的な面など理由は様々です。
 夏場については、教室内が30度を超える日もあることから、引き続き保健室の来室状況について注視し、日頃の健康管理や健康教育の充実を図るとともに、個々のニーズに応じた対応に努めてまいります。なお、エアコンについては音楽室や特別支援学級などへの設置を進めてまいります。
 予算編成にあたっては、全市的な観点から、優先順位や緊急性を十分に勘案し、事業費の精査を行った上で、必要な分野に重点的に予算が配分されており、教育予算についても、児童・生徒の健全育成や学力向上、安全安心な学校生活が送れるよう、適切な予算が措置されていると考えております。なお、普通教室へのエアコン整備については、教育や健康面への影響やコストなどを提示したうえで、市民や有識者の意見を十分聴取するとともに、他の教育施策との比較・検討を行い、その必要性等を見極め、適切な判断をしてまいります。

2.給付型奨学金について
【こども未来局長答弁】

 本市が児童養護施設に措置した児童のうち、高校卒業後、大学に進学した人数と進学率についてですが、平成23年度から27年度までの過去5年間では、高校卒業者37名のうち、大学等に進学した者は10名となっており、進学率は27%となっております。
進学したものの卒業できなかった児童の把握についてですが、児童相談所では18歳以降に措置解除した後の関わりは原則ないものの、出身施設等から、卒業に至らなかった児童がいることについて、伺っております。
 経済的問題で進学をあきらめている市民がいることに関して、昨年第2回定例会での答弁から、この1年間どのような検討をし、進展したことがあるのかについてですが、子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、必要な環境整備と教育の機会均等を図ることは重要な課題であるとの認識のもと、各種施策に取り組んでおります。具体的には、子どもの貧困対策を総合的かつ効果的に進めるため、計画策定に取り組むこととし、昨年度は、関係する保健福祉局や教育委員会との間に庁内対策会議設け、関係課と必要な検討を行ってまいりました。
 本年度については、新たな庁内連携会議を設置し、横断的な対策を検討するとともに、計画を策定するための実態調査を行い、児童養護施設入所児童を含め、困難を抱えた家庭等の就学状況の実態把握に努め、必要な環境整備と教育の機会均等等を目指す計画を策定してまいります。

<2回目>

 大学の進学に向け、施設在所時よりアルバイトで計画的に進学資金を貯め、奨学金や学費免除の減免制度等も活用して進学する児童の事例や、経済的な事情から大学等の進学を諦め、就職に有利な技術系の高校進学を選択する児童の事例等、状況は様々ですが、総じて、進学にあたって、経済的な困難を感じているとの声を聞いております。
現在、国において、児童養護施設退所者等を含めて給付型奨学金の創設に向けた検討が進められておりますので、この動向を注視してまいります。

3.土気駅北口周辺の道路整備について
【建設局長答弁】

 千葉大網線と土気停車場千葉中線の整備内容ですが、いずれの路線も用地取得を伴う道路拡幅事業であり、千葉大網線につきましては、北口の駅前広場に接する千葉側の交差点から大網白里方面へ約320mの区間において、現在の車線幅員2.75mを3.25mに拡幅し、道路の北側に幅員2.5mの片側歩道を新設するものです。
 土気停車場千葉中線につきましては、土気駅北口交差点から土気小学校入口交差点までの約180mの区間において、車線幅員2.75mを3.25mに拡幅し、幅員2.5mの歩道を両側に新設するものです。
 なお、両路線が交差する土気駅北口交差点には、駅前の渋滞緩和を図るため、全ての方向に右折レーンを設置することとしております。
 現時点における進捗度と完成見通しについてですが、駅前広場に接し交通量の多い、千葉大網線の用地取得を優先的に進めており、土気停車場千葉中線は、千葉大網線の用地取得後に着手することとしております。
 平成28年9月時点の千葉大網線の用地取得状況ですが、計画取得面積1,720平方メートルのうち、693平方メートルを取得し、40%の取得率となっております。
 完成見通しについてですが、今のところ、用地取得率が低いことから、現時点での完成時期を明確にすることは困難でありますが、引き続き、用地取得に努め、できる限り早期に完成時期を明らかにしていきたいと考えております。
 土気小学校入口交差点の改良計画についてですが、交差点に接した一部の土地は、登記名義人が多数である共有地であり、その権利関係から用地取得交渉が事実上、困難な状況であります。そこで、本事業の中では、土気駅北口交差点から土気小学校入口交差点手前まで、歩道を新設する計画としております。
 交差点付近に老朽化した空き家があるが、どのように対応しているのかについてですが、建物登記名義人が死亡していることから、相続人調査を実施しましたが、所在確認ができませんでした。そこで空き家となっている住所地へ『連絡をいただきたい旨の手紙』を送付しましたが、いまだ連絡が取れない状況となっております。交差点の安全確保のため引き続き相続人の所在確認に努めてまいります。

<2回目>

 用地買収を伴う歩道拡幅については、道路境界が未確定となっている区間があることや、沿線に民家が連たんしていることから、現時点では拡幅を行うのは困難でございます。また、段差解消は困難でありますが、部分的な段差の解消について検討してまいります。
 通学路の路肩のグリーン化については、『千葉市通学路のカラー化計画』に基づき、小学校から半径500mの範囲内にある通学路については計画的に設置することとしております。
 土気小学校については、今年度実施する予定としており、今後、地元自治会や学校関係者と設置について調整を行ってまいります。