佐々木ゆうき議員の条例案説明



2016.11.25

写真 発議第14号 千葉市障害者スポーツ振興基金条例の提案理由説明
 発議第14号 千葉市障害者スポーツ振興基金条例の提案理由の説明を行います。この条例は、誰もがスポーツに親しむことができる都市の実現に向け、障害者スポーツの基盤の整備その他その振興に資する施策の推進に要する資金に充てるため、千葉市障害者スポーツ振興基金を設置するというものです。
 基金の目的は、1つに障害者スポーツ普及や促進のためのインフラ整備を行い、2つに障害者スポーツの選手育成・支援、3つに障害のある方の誰もがスポーツに参加できるよう促進し、生活改善・社会参加へとつなげていくために設置するものであります。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会のうち、千葉市ではパラリンピック競技において、車椅子フェンシング、ゴールボール、シッティングバレー、テコンドーの競技会場となっています。
 千葉市スポーツ振興計画には、第4章の今後5年間に取り組む事業として「障害者スポーツの推進」が位置づけられています。新たに整備されたスポーツ施設についてはバリアフリー化や多目的トイレの設置が進められていますが、既存施設での対応が十分にいきわたっていません。
 以前に、日本共産党千葉市議団は、2012年第4回定例会に、千葉市の障害者スポーツの振興を図り、障害者の福祉向上に資するため、千葉市障害者スポーツ振興検討委員会を設置するための条例を提案しました。その中で、北九州市では、市長が障害者スポーツの振興を掲げて取り組んでおり、民間のスポーツジムが撤退した跡施設を活用して「アレアス」というスポーツセンターを整備する際、バリアフリー化の実施のため、障害者団体連絡会と繰り返し話し合い、エレベーターや多目的トイレの設置を進め、同伴者も一緒に宿泊できる施設を整備するなどした結果、地域経済とまちづくりの視点が取り入れられた施設となっていることを紹介しました。
  パラリンピックを契機として、市民の理解をひろげることと障害者スポーツの発展のために、今回、基金条例を提案しました。
 また、千葉市の障害者スポーツ推進に係る予算は、2015年度はリオパラリンピック車椅子バスケットボール予選会などに1,644万円でした。今年度は車椅子バスケットボール大会支援と障害者スポーツ競技用具の整備などに約284万円です。
 競技を行う基盤の整備はもちろんのこと、障害者スポーツへの支援と普及・啓発、振興に向けたソフト事業も欠かすことができません。
 障害者スポーツのPRを行ない、市民や企業などからの寄附を基金に積み立て、各種事業を行うことによって、さらに市民の理解と関心を広げ、障がい者の社会参加を促進させていきたいと考えています。
 先輩・同僚議員の賛同をお願い致しまして、提案理由の説明とします。