かばさわ洋平議員の一般質問および答弁



2016.12.6

写真1.高齢者等の生活交通の確保策について
【かばさわ洋平議員】

 千葉市における65歳以上の高齢者人口は、今後も右肩上がりで増加し続け、2025年には高齢化率が29.7%まで上昇する見込みです。今、4人に1人が高齢者という状況から、3人に1人という経験したことのない超高齢化社会が到来します。高齢化に伴い、運転免許を返納する方は65歳以上の千葉市民でみても昨年は2,273人となっています。10月に横浜市で87歳の男性が運転する車が小学校通学途中の児童の列に突っ込み、小学生1人が死亡、8人がけがしたという事故など、高齢ドライバーによる交通死亡事故が立て続けに起きています。千葉市も毎年900件を超える高齢者による交通事故が発生しております。高齢者含めた市民の命を守っていく観点からも運転免許証の自主返納の推進や運転免許返納後も高齢者が買物、病院等への外出できる新たな交通政策が重要政策課題であります。そこで伺います。
 高齢者の交通事故を減らしていく取組みについて伺います。また市が実施する運転免許自主返納者への支援事業はどのようなものがあるのか、27年度では何名が利用したのか、お示しください。
【市民局長答弁】
 高齢者に対する交通安全対策としては、千葉県警と連携した交通安全教育を実施するほか、町内自治会や老人クラブ等と連携して情報を発信するなど、高齢者を交通事故から守る地域づくりを推進しております。また、運転免許の自主返納への市独自の支援事業としては、千葉県個人タクシー協会等と「運転免許自主返納による事故防止の協力に関する協定書」を締結し、協会に加盟するタクシーを利用した場合、乗車運賃が1割引きとなる支援を行っており、今後も、運転免許自主返納の周知・広報と、高齢者及び家族への支援・相談体制の強化を図って参ります。なお、自主返納した人が、支援事業を利用した人数については、把握しておりません。

【かばさわ洋平議員】
 私が市民と対話を重ねるなかで寄せられた声としては、運転免許証返納した後もバスやタクシーの利用が増え経済的負担が増えるということで免許返納後時にバス乗車券等を求める声です。また運転免許返納後も買物にはでかけなくてはならず、その際に利用しているのが高齢者向けに作られた、三輪または四輪の一人乗り電動車両シニアカーであります。運転免許証は不要で、自動車の運転経験が無くても楽に扱える事から、買物の負担軽減になるなど高齢者に歓迎されて広がりをみせています。このシニアカーもなかなかの高額であり、平均30万円程度することから、年金削減等のなかで高齢者の経済的負担も極めて重く、行政からの購入補助等を求める声が寄せられています。そこで伺います。
 運転免許返納者への買物支援策のひとつとして、バス乗車券の交付やシニアカーの購入補助制度を創設することを求めるがどうか。
【保健福祉局次長答弁】
 現在、町内自治会などが行なう買い物支援を含む助け合い事業に助成を行うなど、より多くの住民同士の助け合い活動が広がり、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、運転免許自主返納者に限定せず、買い物支援が必要な高齢者に対し、広く支援しているところです。なお、民間バス事業者では、高齢者を優遇した定期券などの販売、民間タクシー事業者では、運転免許を返納した高齢者の乗車料金を割り引くサービスなどを行っております。また、介護保険制度では、保険給付の一つに、福祉用具貸与があり、原則として要介護2以上の方であれば、車椅子としてシニアカーの貸与を受けることが出来ます。

【かばさわ洋平議員】
 次に市の高齢者等の買物支援、交通不便地域における交通政策について質していきたいと思います。私のもとにも、様々な方より新たな交通施策の実現を望む声が寄せられています。誉田高田地区の60代女性からは「高田地区のバス路線が廃止された。誉田駅や買物へいくのにタクシーを使うことになった。バスがあった時は往復400円で済んだものが、今は往復約2,000円の交通費がかかる。生活が苦しい」。また、土気地域70代女性から「狭い道路の団地でバス運行がない。健康上運転も難しくなってきた。自動車を手放すと買物路や病院などに行けなくなるため、乗合タクシーなど運行してほしい」など、各地域の高齢者から切実な声が寄せられています。そこで「配る福祉から支える福祉へ」をうたう、市長に伺います。
 市長はこうした市民の声をどう受け止めますか。高齢者、交通不便地域における交通政策を今後どのように取り組む考えか、見解を伺います。
【都市局長答弁】
 今後、急激に進む人口減少や、超高齢社会を迎えるにあたり、車の運転できない高齢者や路線バスの撤退などにより生じた交通不便地域での移動手段の確保は、重要な課題と認識しております。しかしながら、利用の少ない公共交通の維持・確保などについて、その全てを交通事業者や行政が負担していくことは困難であると考えております。このため、地域の方々が必要としている公共交通に対しては、地域自らが主体的に運営に参画し、これを支えていくような取り組みが必要であり、このような取り組みに対し、本市は地域参画型コミュニティバス等運行支援制度のより支援して参りたいと考えております。

【かばさわ洋平議員】
 千葉市は平成25年から地域参画型コミュニティバス等運行支援制度をつくり交通不便地域での移動手段の確保に向けた取組みを進めてきたということであります。そこで伺います。
 これまで地域参画型コミュニティバス等運行支援制度を通じて運営協議会準備会を立ち上げたところはいくつか。計画検討を通じて、運行開始まで至らない問題点はどこにあるのか。
【都市局長答弁】
 現在、コミュニティバス協議会設立準備会を立ち上げているのは、稲毛区北部の1地区となっております。運行開始までに至らない問題点としては、現在、地域住民による準備会において、地域の要望、道路事情などを考慮した運行ルートや運行頻度、概算事業費などを検討しておりますが、意見の集約に時間がかかっているため、運行開始に至っていない状況にあります。

【かばさわ洋平議員】
 私が地元自治会関係者から聞く声として、運行を望む声があるものの、いわゆる需要予測等においてどうやって把握していくかなどの悩みの声、または自治会負担金額が重いということで断念するなどお聞きしているところです。現在運行している若葉区泉地域コミュニティバスは地域負担なしでありますが、地域参画型のコミュニティバス運行にあたっては運行欠損額2分の1を地域負担としており、改善が必要と考えます。そこで伺います。
 コミュニティバス、乗合タクシー運行促進に向けて、地域住民への需要予測アンケート調査の支援を強化すること、また運行にあたっての地域負担額の軽減を求めるがどうか。
【都市局長答弁】
 地域の住民へのアンケート調査など、運行実現に向け、本市としても積極的に協力するとともに、交通の専門家や実際に他の地域でコミュニティバスなどに取り組んでいる公共交通アドバイザーの派遣も行って参りたいと考えております。また、地域負担の軽減については、地域参画型コミュニティバス等運行支援制度の基づき運営協議会に対し、補助金を交付することとしております。

【かばさわ洋平議員】
 私が調査したところ、政令市では既にデマンド型交通を運行している自治体は20政令市中10市と約半数の政令市で運行されています。先般我が党の野本議員と共にデマンドタクシーを4地区で運行して、年間16,488人の利用がある、相模原市を視察しました。相模原市はドアツードアではなく停留所を地域住民と共に設定して、電話で事前予約して距離に関わらず300円の運賃で循環運行できるというものです。市の交通政策課はできる限り地域に入り、地域における悩みを共有して課題解決に動いており、地域協議会を孤立させることなく支援しています。当初導入にあたっては乗合タクシーニーズ調査を実施して候補地を絞り込み、ひとつのモデル地区において実証実験後、現在は4地区まで拡大しています。こうした相模原市の取組みに学ぶことが必要であると考えます。そこで伺います。
 デマンドタクシー導入に向けて、ニーズ調査を実施し導入候補地の一定絞り込みをかけて、モデル地区を決めて実証運行につなげていくため専門チームを創設するなど取組み強化を求めるがどうか。
【都市局長答弁】
 デマンドタクシーに限らず、地域の公共交通は、地域の特性に適した移動手段を構築していくことが重要であります。そのため、ニーズ調査やエリア設定などは、地域の方々が主体となった組織に、市や交通事業者なども一緒に加わり、交通の専門家などからのアドバイスを頂きながら、地域の意見を集約し、地域が求める運行計画や利用促進策などをつくりあげていくことが必要であると考えております。本市として、これらの取り組みに対しては、責任を持って支援して行くとともに、移動に不便を感じている地域に対しては、地域参画型コミュニティバス等運行支援制度の周知に努めて参ります。

【かばさわ洋平議員】
 高齢者の運転免許証を手放す悲しみ、社会から疎遠になっていく感覚など悩みや思いに寄り添うことが大事です。閉じこもりがちになる高齢者が新たな交通政策のもと、元気に買物ができる、公民館へでかけ趣味に打ち込んだり交流したりすることが地域の、社会の活力にもつながると私は確信します。私もデマンドタクシー等の実現に向けて、市当局と地元市民との架け橋となり地域参画を促していきたいという決意を申し上げて次の質問へうつります。

2.街路灯及び防犯街灯の設置について
【かばさわ洋平議員】

 先日、市民から聖母マリア幼稚園前道路において、幼稚園の園児や関係者はじめ、地域の歩行者の安全対策のため暗く危険な道路に街灯設置を求める要望が寄せられました。土木事務所に要望したところ、交通量や道路幅の基準に満たさないため設置不可との回答をうけ、当該町内自治会に防犯街灯設置を求める要望書を提出しました。しかし、当該自治会からは他の設置要望もあることや、町民がほとんど住んでない地区に設置することに対して町会の理解が得られないという意見もあることから設置困難な旨の回答を頂きました。自治会住民が少ない地域、自治会が存在しない地区住民から切実な街灯設置要望がありながら市が危険な道路を放置していいのかが問われています。防犯街灯を全て自治会判断に任せるとなると財政力の格差含めて、自治会境界の問題や自治会ない地区における防犯安全対策が進みません。そこで伺います。
 自治会住民が少ない地域、また自治会間の境界にある道路等、自治会が存在しない地区住民から街灯設置要望がある箇所は市が街灯設置すべきではありませんか。
【市民局長答弁】
 防犯街灯については、現在、本市では設置をしておりませんが、町内自治会に属さない区域に防犯街灯を設置する特例があります。具体的には、通学路で特に防犯上必要な箇所や、犯罪・事故等が発生し、また、発生する恐れのある区域で、かつ、照明もなく多数の市民が生活道路として利用している箇所など、区長が特に必要であると認めた場合においては、設置主体である近隣自治会等が設置後の維持管理を行うこととして、設置費用の全額を補助しております。

【かばさわ洋平議員】
 今回の要望のあった聖母マリア幼稚園前道路ですが、私も2日間ほど夜間の道路に立ってみました。近隣に子ども病院やリハビリセンター、袖ケ浦カントリークラブもあり、夕方から夜にかけて一定の交通量があり薄暗い道路の視認性確保は必要と感じました。現に幼稚園には、預かり保育があり夕方真っ暗になる道路で子ども達が過去に事故につながりかねないヒヤリ・ハットも何度かあったこと、また以前には不審者がおり警察に通報したこともあると幼稚園関係者からも伺っています。安心安全を願う市民から根強い要望があり、市に私からも、街灯設置を求める要望書と署名160筆を提出したところです。そこで伺います。
 子ども達、市民の安全第一の観点から聖母マリア幼稚園前道路に街灯設置することを求めるがどうか。
【市民局長答弁】
 要望場所については、町内自治会の区域お属するため、自治会からの設置申請を受け、対応することとなりますが、自治会の様々な事情から、防犯街灯の設置がなかなか進まない地区あることは、市としても認識しております。このため、町内自治会のみならず、学校のPTAや幼稚園保護者等により、防犯街灯管理のための地域団体を設置し、団体自ら管理・運営する場合も補助対象としており、制度について周知して参ります。

3.JR鎌取駅、誉田駅、土気駅利用者の利便性向上について
【かばさわ洋平議員】

 先頃、最新の人口統計が発表されました。人口増減率が4%と市内6区最も高かった緑区は5年前から人口が4,927人増加し、126,848人と人口が増加し続けています。緑区内の人口増に伴い、毎年要望がでるのが日々利用されるJR鎌取駅、誉田駅、土気駅における利便向上についてです。まずは鎌取駅利用者から寄せられる諸問題について質したいと思います。鎌取駅南口のロータリーは雨の日など中心に混雑して渋滞しております。この渋滞を改善する施策として中央にあるタクシー車両の待合スペースの改善が必要と考えます。そこで伺います。
 JR鎌取駅南口の一般車両及びタクシーロータリーの中央にあるタクシー停車場入口を1箇所から2箇所とすることで渋滞解消をはかることを求めるがどうか。
【建設局長答弁】
 平成26年度に、おゆみ野町内自治会連絡協議会から、ロータリー内の渋滞解消の要望を受け、現場を調査した結果、電車の発着時に合わせて送迎用の一般車両が集中することが渋滞の主な原因でありました。なお、既存のタクシー停車場の入口がロータリーと離れたJR側にあるため、送迎用の一般車両と停車場に入るタクシーが錯綜することも一つの要因であることから、今年度、ロータリー入り口部分から直接タクシー停車場へは入れるよう、新たな入口の設置工事を実施することとしております。

【かばさわ洋平議員】
 南口にはバス専用のロータリーがあります。地元住民からの問い合わせで多いのが知らずに進入して、違反罰金を取られたというものです。もっとバス専用であるということをわかりやすく明示していくことが必要と考えます。そこで伺います。
 JR鎌取駅南口のバスロータリー入口付近において、夜間でも視認できるような新たな標識設置を求めるがどうか。
【市民局長答弁】
 現在、千葉南警察署とバス事業者からは、新たな標識の設置に向けた協議を進めているとの報告を受けています。なお、現道内での対策として、今年度、土気方面からバスロータリーへの右折車線に、路線バスの路面標示をするとともに、車線のカラー化を実施しております。また、千葉方面からの左折車に対しては、街路樹を伐採して、規制標識の視認性の向上を図るなど、一般車両が誤って進入することの防止に努めております。

【かばさわ洋平議員】
 鎌取駅すぐ側に聴覚障害教育のための学校である千葉県聾学校があり、聴覚障害者の多くが日々鎌取駅を利用しています。先般駅構内のアナウンス等を文字表示してほしいという相談が寄せられました。情報が音声だけだと聴覚障害者には情報が届かないことが緊急時や災害時における課題であります。私が提案したいのは、音のユニバーサルデザイン化支援システムです。乗客や駅の利用者は対象のアナウンスが流れているときに「おもてなしガイド」アプリを使用することで、インターネットに接続することなく、駅構内や車内アナウンスの内容をスマートフォンで、日本語や外国語の文字で確認できるようになるものです。現在実証実験する鉄道会社や駅が増えてきました。そこで伺います。
 千葉県聾学校の児童生徒等が多く利用する鎌取駅に駅構内や車内アナウンスの内容をスマートフォンで文字確認できる「おもてなしガイド」等のサービスを導入すべく、JRへ働きかけることを求めるがどうか。
【都市局長答弁】
 「おもてなしガイド」は、民間会社が開発したシステムを活用し、障害者・高齢者・訪日外人など、「聴くのが難しい」・「日本語がわからない」方々に対して、必要なアナウンスやナレーションなどの音声情報を文字情報としてスマートフォンなどに提供するもので、現在、全国の一部の交通機関や商業施設、観光地などで、社会実験として実施しております。
 JR東日本での導入については、未定と伺っておりますが、本市としても、このようなサービスの普及は、情報弱者にとっても有益と考えておりますので、その動向を注視して参ります。

【かばさわ洋平議員】
 鎌取駅の乗車人員推移になります。誉田駅は若干減少傾向であり、土気駅は微増、しかし鎌取駅は順調に乗降客が増加しており、昨年度はいよいよ2万人を突破しました。外房線電車上りにおいては時に満車常態で入ってくる鎌取駅、通勤時間帯のホーム混雑は深刻であり、先般は人身事故が起きております。鎌取駅における安全対策は急務であると考えます。そこで伺います。
 ホーム混雑化するJR鎌取駅はじめ外房線駅にホームドアまたは内方線付き天状ブロック設置など、ホーム転落事故に対する安全対策の実施をJRへ働きかけることを求めるがどうか。
【都市局長答弁】
 国土交通省の「ホームドアの整備促進等に関する検討会」において、ホームドア若しくは可動式ホーム柵の設置については、「利用者10万人以上の駅に、優先して速やかに実施」と整理されております。ご指摘の鎌取駅などは、この基準を満たしていないものの、本市では、JR東日本に対して、千葉県JR線複線化等促進期成同盟を通じ、プラットホームからの転落事故に対する安全対策の実施を要望しており、引き続き、千葉県及び他の自治体と連携して要望して参ります。

【かばさわ洋平議員】
 次に誉田駅における利便向上ですが、現在高田の森ニュータウンの開発が進行しており、約600世帯が新たに増えるとされております。市民の心配な声としての多くが買物であり、高田町から買物するには誉田駅すぐそばの渋滞スポットである十文字踏切の線路を越えなければならず、更なる渋滞も懸念されています。誉田駅北口を降りてすぐに買物ができるようになることがまちづくりの観点からも必要と考えます。そこで伺います。
 JR誉田駅北口駅前で買物等ができるよう北口駅前の開発用途地域を見直し、誉田駅利用者の利便性を高めるまちづくりをすべきと考えるがどうか。
【都市局長答弁】
 本年3月に今後の都市づくりの基本的な方針を示す、千葉市都市計画マスタープランを策定しており、この中で、誉田駅周辺も、駅からの徒歩圏内に、市民生活に必要な諸機能を集約し、利便性の高い生活拠点形成を目指す、地域拠点に位置付けております。そこで、今後、地域の状況や地元の意向を慎重に見極め、この地域にふさわしい用途地域を検討して参りたいと考えております。

【かばさわ洋平議員】
 次に土気駅でありますが、駐輪場における問題です。あすみが丘東の宅地開発が進むなか、南口における駐輪場が止められないという場合もあり、駐輪場増設を求める声が寄せられています。一方で、土気駅北口の第1駐輪場の屋上は利用率が極めて少ない状況であります。
 そこで伺います。
 JR土気駅南口において自転車駐輪場の増設を求めるがどうか。また土気駅北口の第1駐輪場は屋上を、災害備蓄や避難所等にも使える市民が集える集会所等をつくることなど提案するがどうか。
【建設局長答弁】
 まず、土気駅南口の自転車駐車場の増設ですが、現在は、第2自転車駐車場の原付登録台数に空きがあることから、平成29年度の事前受付の登録状況等を踏まえ、原付の区画の一部を自転車の区画へ変更し、自転車駐車台数を増やすことを検討して参ります。次に、北口の第1自転車駐車場ですが、「第2次千葉市自転車等の駐車対策に関する総合計画」において、既存施設の構造等の検証や行政財産目的外使用許可の条件等を踏まえ、屋上階の利活用の手法を検討することとしております。集会所など既存施設の大幅な構造変更が生じる施設は困難でありますが、様々な視点から利活用について検討して参ります。

【かばさわ洋平議員】
 これまで、鎌取駅、誉田駅、土気駅と個別の要望、改善等について質してきましたが、この3駅における利便性という点では、JRダイヤの充実改善や市が求めている京葉線とりんかい線との相互直通運転の実現も必要であります。そこで伺います。
 京葉線とりんかい線との相互直通運転における市の経済効果等の試算はどのようなものか。また2020年東京五輪までに実現できるよう、りんかい線の株主でもある東京都とも連携して更なる積極的な要請を求めるがどうか。
【都市局長答弁】
 JR京葉線沿線自治体などで構成する「JR京葉線・東京臨海高速鉄道りんかい線の相互直通運転促進に関する協議会」で平成27年に実施した、「相互直通運転に係る効果分析」では、相互直通運転による所要時間短縮や交通費減少、乗継利便性向上を含めた総便益は、最大1日あたり約5,200万円と試算しております。また、京葉線の蘇我駅から新木場駅までの沿線全体で、年間で、商業販売額が約75億円、沿線ゾーンの住宅地の地価が約385億円上昇し、固定資産税や法人税などが約6億円増加するとの調査結果となっております。さらに、羽田空港アクセス線の新設との連携を図ることで、より整備効果が広範囲に及ぶ事が見込まれるため、運賃収受の課題もありますが、鉄道事業者や東京臨海鉄道の株主である東京都にも実現に向けた要望を行いたいと考えております。

【かばさわ洋平議員】
 外房線増発や車両を増やすことは住民から根強く要望が寄せられ続け、とりわけ多いご意見は終電時間についてであります。外房線の鎌取駅終電時刻は0時14分であり終電時間が極めて早いということは私もかつては渋谷に通勤していたものとして身をもって感じてきたところであります。抜本的に改善するための提案として、深夜帯に京葉線の乗り入れを実施して頂くことで終電時間を大幅に改善ができると私どもは試算しており、先般は国土交通省にも要望したところであります。そこで伺います。
 京葉線の外房線乗り入れを増やすこと、とりわけ深夜帯での乗り入れを市からもJRへ強く働きかけ、終電時間の繰り下げの早期実現を求めるがどうか。
【都市局長答弁】
 現在、JR東日本に対して、京葉線直通列車の増発や、東京駅発22時台以降における京葉線直通列車の下り線終電時間の繰り下げについて、千葉県JR線複線化等促進期成同盟を通じ要望しており、引き続き他の自治体と連携して要望して参ります。

【かばさわ洋平議員】
 緑区民の交通の大動脈である外房線の更なる増発や利便向上は切実な要望があります。京成千原線は高く、おゆみ野駅やちはら台駅周辺に住む住民が鎌取駅を利用していることも見受けられるなか、今後も京成千原線の運賃改善がなければますます鎌取駅への乗降客数は増えていくものと考えます。逆の視点から申し上げると、交通で外房線は便数が少なく不便だという部分を京葉線の乗り入れなど含めて改善が図られ交通利便が高まれば、もっと緑区は人口増へとつなげていけると確信します。どうか、切実なる緑区民の願いを受け止め市長、副市長からも更なるJRへの働きかけを要望しまして、私の一般質問を終わります。