11月27日開会の千葉市12月議会において、自民党市議会議員団、新政五月会、市議会公明党の3会派が、「議場に国旗・市旗を掲揚する決議(案)」を提出することが明らかになりました。
先の6月議会および9月議会でも、市民から出された同様の陳情は、「全会一致でない」などの理由で「継続審議」となり、採択されませんでした。
にもかかわらず、今回、突如として3会派が独自の決議案を持ち出したことは、民主主義にかかわる重要な問題を、多数の力で強行しようとするものであり、とうてい容認できません。
3会派の決議(案)では、“「国旗・国歌法」が制定された、6政令市が実施、千葉県議会も掲揚している、だから千葉市でも掲揚を”というもので、なぜいま国旗掲揚か、その理由がまったく説明されていません。
もともと『国旗及び国歌に関する法律』は、国旗・国歌を決めただけであり、『掲揚する・歌う』ことを決めたものではありません。国会の政府答弁でも、「この法律をもって思想信条の自由や内心の自由は侵されない。強制されない」ことが明確にされています。
市議会は、多様な意見を持つ市民の代表が、市民に代わって討議し、市民のための政治を行う場です。その議場に、市民の間で強い批判のある『国旗(日の丸)』を掲揚することは、思想信条の自由を危うくし、自由な言論の場である市議会の歴史に汚点を残すことになるでしょう。
以上の理由から、私たちは、「議場に国旗・市旗を掲揚する決議(案)」に反対し、これを採決しないよう強く要求します。
市民の良識と世論の力で、議場への国旗(日の丸)掲揚を阻止しましょう。市民のみなさん、広範な団体・個人のみなさんが、3会派の決議(案)に反対する声をあげ、市議会各派(議員)に集中するなど、できるところから緊急の行動をおこすよう、心からよびかけます。
2003年11月27日 |
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