○ 幸町第3小のアスベスト問題で申し入れ(2/7)
 日本共産党市議団は2月7日、千葉市立幸町第3小学校の天井に白石綿の吹付けが確認され、児童・生徒が一時移転を余儀なくされている問題で、開校以来31年間の卒業生と在校生、教職員など関係者への健康調査の実施や住民説明会、一時移転に伴う児童・生徒の通学時の安全確保などを求め、以下のような要望書を鶴岡市長あてに提出しました。

千葉市長 鶴岡啓一 様

2006年2月7日             

日本共産党千葉市議会議員団

幸町第三小学校のアスベスト問題に対する要望書

 千葉市立幸町第三小学校のアスベスト問題が公表され、多くの児童や保護者、地域住民に不安を与えています。
 日本共産党市議団はさっそく、地域住民へのアンケート活動を実施。保護者や住民からは「もっと事件の深刻さを認識してほしい。娘の話によると、教室掃除の時、(遊びで)雑巾をよく天井に投げて、白粉が落ちた」「入学予定の子の母親です。第二小に通うことを知り大変心配。来春入学児童対象の説明がなく、不信感を募らせています。同じ親同士で心配ばかりしています」など、切実な声と要望が寄せられました。
 また、今までと異なる学校への通学や、約900人に児童数が増えることなどから、児童のストレスが高まることへの心配もあります。さらに、汐見丘病院前の交差点は、「片側にしか歩道橋や歩道(一部)がなく、近くのローソンへの車の出入りも頻繁で、児童にとって横断が難しい」「歩道橋は古くて、一人で歩いただけでも揺れて怖い」などの指摘もありました。今回の問題は、アスベストだけでなく、交通や防犯など、多様な問題を含んでいます。
以上のような状況を踏まえ、以下の点について対策を行うことを要望するとともに、速やかな回答をお願い致します。


  1. 幸町第三小学校の関係者(在校生・教職員、新一年生、卒業生・元教職員)とともに、地域住民も対象にした説明会を行うこと。第三小学校の子どもルームについても関係者への説明会をおこなうこと。また、その後も、改修工事などの必要な情報を知らせること。
  2. 登下校の安全な通学路を設定し、集団登下校や危険か所への安全員などの配置、スクールバスの運行、警察のパトロールなど、登下校の安全対策を実施すること。とくに、児童にとって横断が難しい汐見丘病院前の交差点には、安全員などを配置し、古くなった歩道橋の点検・整備をおこなうこと。また、児童への安全指導を行うこと。
  3. スクールカウンセラーの配置など、児童のストレスに対するケア対策をおこなうこと。
  4. アスベスト撤去工事の安全対策とともに、第三小学校の校庭で遊べなくなった子どもたちに、安全な遊び場を確保すること。
  5. 関係者全員に通知を行い、希望者には健康診断を無料で行うこと。アスベストが原因の疾病が確認、または発症した場合は、市が証明するとともに、必要な補償を行うこと。

以上