○ ブルーインパルス飛行中止を求め要望書提出(8/27)

写真 日本共産党市議団は8月27日、国体開会式の当日に航空自衛隊ブルーインパルスが編隊飛行の計画があることを重視し、熊谷市長に対し飛行中止を求める要望書を提出しました。全国から選手や関係者、観客が集まる会場上空での危険な計画は中止するよう、開催地の市長として働きかけることを求めました。対応した藤代副市長は「市長に伝えます」と答えました。

 提出した要望書は以下の通りです。

2010年8月27日

千葉市長 熊谷俊人 様

日本共産党千葉市議会議員団

千葉国体開会式でのブルーインパルスの飛行中止を求める要望書

 第65回国民体育大会(千葉国体)の開会式で、航空自衛隊「ブルーインパルス」がアクロバット飛行を予定していることを、自らのホームページ「ブルーインパルス・イベントスケジュール」で明らかにしています。千葉県の説明では9月25日、千葉マリンスタジアムでの総合開会式典で、会場の上空を編隊飛行する計画だそうです。ブルーインパルスは、アクロバット飛行(曲技飛行)を行う専門の飛行隊であり、航空自衛隊の存在を宣伝することが任務とされています。

 しかし、「国民体育大会開催基準要項」では、国民体育大会を「広く国民の間にスポーツを普及し、アマチュアリズムとスポーツ精神を高揚して国民の健康増進と体力の向上」が目的であるとしており、「航空自衛隊の宣伝」などは、あってはならない行為といわなければなりません。だからこそ、これまでの「国体」の歴史のうえでも、1965年の「岐阜国体」以外の飛行はないのです。

 さらに重大なのは、これまでにブルーインパルスが引き起こした重大事故の多さです。1982年には浜松でパイロット1名が殉職し、住民12名が負傷しています。1991年には金華山沖に2機が墜落し、パイロット2名が殉職。2000年にも2機墜落してパイロット3名が殉職しています。

 千葉市で開催される開会式には、全国から有力選手と関係者、観客が集います。その場所で、このような危険な飛行行為を行うことなど許されるものではありません。

 日本共産党市議団は、フェアプレイ精神のもとで「千葉国体」を成功させ、スポーツの素晴らしさと参加者相互の交流と連帯が全国に広がることを心から願っています。だからこそ、事故の危険性が高く、平和のもとでの国体にはふさわしくないブルーインパルスの飛行は止めるべきだと考えます。

 つきましては、千葉市長として、このような計画に反対を表明するとともに、千葉県知事および「千葉国体」主催者に対し、ブルーインパルスの飛行中止を求めるよう要望いたします。

以上