○ 突然の自衛隊偵察ジェット機の低空飛行に抗議し、防災訓練への参加中止を求め申し入れ(8/29)
 8月27日10時30分頃、千葉市の上空で轟音が起こりました。「飛行機事故か」「なにかの爆発か」など、市・区役所への問い合わせや110番通報が相次いだと言います。
 市の説明によれば、自衛隊のファントム機の低空飛行によるもので、九都県市合同防災訓練の事前訓練だったとのことです。しかも、千葉市に空自から飛行の連絡があったのは、当日の2時間前でした。市民に周知する間もなく、大轟音が鳴り響いたのです。日本共産党市議団は「あまりにも市民を無視した行動であり、厳しく抗議したい」として、29日に熊谷市長に対して、「防災訓練への自衛隊機の参加中止を求める申し入れ」を行ないました。対応した市長公室長は「私たちも驚いている」「市長に申し入れの内容を伝える」と答えました。

 申し入れの内容は以下の通り

2013年8月29日

千葉市長 熊谷俊人 様

日本共産党千葉市議会議員団

防災訓練への自衛隊偵察機の参加中止を求める申し入れ

 日頃より、市民福祉の増進と市政発展へのご努力に対し、心より敬意を表します。

 さて、8月27日の午前、千葉市中央区上空で突然鳴り響いた轟音に、市民は驚き、不安を募らせる事態が起こりました。直後から、市役所や区役所、警察に問い合わせの電話が相次いだと報道されています。

 市防災対策課の説明によると、原因は、自衛隊百里基地のジェット機(偵察機)が、9月1日の九都県市合同防災訓練に参加するための試験飛行として、千葉市のおよそ600メートル上空を通過した際の爆音とのことでした。

 航空自衛隊からは、市に対して飛行のおよそ2時間前に連絡があったとされますが、これでは市民に知らせることなどできず、市民を無視した一方的な行動と言わなければなりません。

 防災訓練は市民の安全を守るためのものです。航空自衛隊のジェット機が自治体の防災訓練に参加する必然性はなく、ましてや自衛隊ならどんなことでも許されるものでもありません。

 したがって、日本共産党千葉市議団は、今回の自衛隊機の突然の行動に強く抗議するとともに、千葉市としても遺憾の意を表すよう求めます。あわせて、合同防災訓練で、再び千葉市民が轟音で不快な思いをしないよう、市としても関係機関に飛行中止を強く要望するよう申し入れるものです。

以上